あれからの日乗

2020-01-01から1年間の記事一覧

【感想】東大なんか入らなきゃよかった 誰も教えてくれなかった不都合な話(池田渓)

https://www.amazon.co.jp/dp/486410784X 私はこの類の本にはあまり興味を示さないのだが、この著者は東大の博士課程から失踪してフリーのライターになった著者ということもあり興味を持った。本人の経験もあり、東大の内部事情や落ちこぼれ東大生のことをよ…

脱毛記 (4)

光全身二回目 またも褒め殺しに遭ったが割愛する。 お菓子を貰ったが、賞味期限が切れていた。良いお菓子だったので一応美味しく頂いた。 光脱毛は威力は弱いのでメイン向けではないが、広範囲の産毛がポロポロ取れるので、スパロボのマップ兵器のように殲滅…

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女旱りの中、矢鱈と積極的な女に出会った。 会う前に、女は通話による事前面談を申し出、私もそれ自体は快諾したのだが、女の詰まらぬ話に適当に相槌を打っている間に、十五分の通話予定が一時間に伸び、付き合ったら休みの前日はお互いの部屋に行ってお泊り…

(4) 「ゲーセンに行く服」を考える

(3)の続き。 人は中身と言う前に鏡を見よ そもそもまともに付き合う相手を得たいのであれば、自身もそれに見合った努力をする必要がある。その中でも、容姿が最も努力を形として表しやすい要素である。 内面重視なぞ云う欺瞞は、自分が相手を見た目で判断し…

破綻者の生活

家 9 食 6 光熱 1 通信 1 服 3 美容 1 借金 1 送金 7 他 1 合計30万/月。これはあくまでも私が今の生活を維持するための予算枠であるが、実際にこの枠に収まったことはない。 家賃はシェアオフィス代含む。引っ越したおかげで立地は最高だが、狭いのでまた引…

人間七級

音楽ゲームに心血を注ぐ人は、いずれは引き際を弁えて自然消滅するか、自滅覚悟の一踊りを続けるかの二者択一を迫られる。引き際を弁えた人はインターネットの世界から消滅するか、音楽ゲームを卒業して一般人としての余生を送る。そうでない人は音楽ゲーム…

(3) bms的に働く

それにしても、内向型人間に随分優しい世の中になった。 マスク 着けてないとキチガイ扱いとは変な世の中だなと思う。おかげで遠出しなくなったし、外出しないことが是であるという、引きこもりが勝利する時代が到来したのだから、それに順応する以外にはな…

(2) コミュ障の生き残り戦略

一見すると支離滅裂な当ウェブ日記の目的は、人生を考えることにある。 私は旧日記の頃からbmsを単なるゲームの枠組みとしては捉えていなかった。bms、語学、仕事、恋愛、全ては人生に通ずるものであると考えている。 コミュ障と内向型人間 コミュ障のことを…

(1) 孤独のbms

序文 ぼちぼち十二月下旬の例のイベントが近付いてきた。或る人は諦観して普通の平日として過ごし、或る人は孤独を嘆く時期である。 例によって、旧来の私にとってもただの繁忙期の平日に過ぎぬ一日であったが、今回はそれなりに重要な儀式として位置付けて…

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女旱りの或る日、ゲーマー女に出会った。 出身の近さと、高学歴元ニートと云う、何やらどこかで見た覚えのあるプロフィールに共感を覚えた私は、この女のことを深く知りたいと思ったのである。 女とは毎日連絡を取り合い、週末にはFPSで一緒に遊んでいた。 …

今年の買い物まとめ

今年は新生活と仕事と婚活で金を湯水のように使った一年であった。 私は家計をアプリで正確に管理しているのだが、今年はボーナス月以外が全て毎月赤字という、到底他人には見せられない家計簿になっている。もし私に配偶者が居れば、私は財布を取り上げられ…

5. 婚活bms日記の誕生

私のウェブ日記は旧日記の頃から一般的なbms日記とは言い難い部分が多くあった。そもそも私は当ウェブ日記をbms日記にする積もりは全くなく、人生乃至は婚活日記にする積もりで始めた。 婚活日記については、妻帯者の友人に予てから毎週のように進捗報告して…

4. 婚活とはbmsである

私はbmsを単なるゲームの枠組みではなく、人生との相互作用として捉えている。bmsも仕事も恋愛も全ては人生に通ずる。 私は何を考えるにもbms的な発想をする傾向にあり、それは婚活も同様である。 「最適な環境」で「正しい練習」を「継続」すること、これが…

bms周り

bms

マイクの設定 喋るなということなのか、マイクの音量スライダが0固定のまま動かない(動かすと一瞬で0に戻る)呪いに悩まされていたのだが、デバイスマネージャからサウンドドライバの削除 → 再インストールして解決した。 ゲリラ配信再び 呪いから解放され…

3

(いやあ……やっぱり、ブスだなア)(西村賢太「羅針盤は壊れても」) 女旱りの中、学校の先生と出会った。 三ヶ月の間、私は先生と文通していた。可愛いらしい文章を書く人で、毎日互いの日常を送り合っていた。 私は物心付いた頃から学校の先生が好きで、ク…

発狂皆伝が二年bmsを休むとどうなるのか

bms

気の迷いで二年振り(正確には二十二ヶ月振り)にbmsを行った。私の今までのエア引退期間は最長で半年であり、「二年振りのbms」などという機会は今後無いと思われるので、折角の機会ということで配信まで行った。 二年放置したチャンネルであり、一切予告も…

脱毛記 (3)

初の全身光脱毛へ行った。 私は断然レーザー派だが、産毛には蓄熱式光脱毛の方が良いと云う記述もあり、一度試しておきたかったのである。 受付の女が電話予約の段階から段取りが悪く、予約後にも何度も留守電を入れてきて、この女大丈夫か、と思った。 折り…

2

何も私は特別な女を得たいわけではない。一般的な美人や、愛くるしい顔立ちを求めているものでもない。ただ普通の女と、普通に仲良くなりたいだけなのだ。(西村賢太「けがれなき酒のへど」) 私の好きな作家は誰かと訊かれたら、本心としては言うまでもなく…

bms的人生について

当日記をbms日記にする積もりは無かったのだが、私の人生において、bmsと私は切っても切れぬ関係にあるようなので書いておく。 私は現在bmsを引退した、と断言はしないが、bmsは二年近くやっておらず、ゲーセンにも行っていない。前作NOPLAYでACのデータは消…

1

ひとりの女を愛することもなく、ひとりの女に愛されることもなく、この世にみじめな思いを残したままで冷たい墓の下に入ってゆかなければならないのだろうか。(西村賢太「けがれなき酒のへど」) 別に生涯独身で何が困るのか、寧ろ余計な柵の無い人生を送れ…

十二

つくづく私も女が欲しかった。私のことを愛してくれる、優しい恋人が欲しかった。(西村賢太「どうで死ぬ身の一踊り」) 彼は採用と相成った。T大を卒えて以後、時給千円の生活を経てていた彼は、ようやく正社員の地位を得た。給与はT大卒としては多くないが…

十一

十七歳の身体壮健、容姿八十点以上の若武者たる自分が、かような浅ましき仕事にしか就けないと云うのは、それは余りにも間尺に合わぬ話である。そこには、何かしらの根源的な間違いが生じているのだ。(西村賢太「蠕動で渉れ、汚泥の川を」) 彼はbmsにおい…

脱毛記 (2)

前回に引き続き完全脱毛を目指す記録。 上半身二回目 二ヶ月振り。前に比べると体毛が減った分、前回ほどは痛くなかった。今回はあまり手を握ってくれなかった。 脇は最も痛いが、脇毛自体は雑魚で、一度打つ度に八割以上は抜けてゆく。 私の嫌いな肩毛と腹…

見失っていたことをハッキリと自覚したんなら、取り戻せばいいだけのことに違げえねえ(西村賢太「芝公園六角堂跡」) 彼のbmsは上達の軌道に乗り、以前は不可能と思っていた譜面にも手が届くようになっていた。 生活のリズムが確立され、アルバイト、勉強、…

落伍者には、落伍者の流儀がある。結句は、行動するより他に取るべき方途はないのである。(西村賢太「芝公園六角堂跡」) 彼が最初に発狂十段を取ってから既に三年が経過していた。 彼はエア引退を解除し、改めて発狂皆伝を目指すことにした。彼が確認しな…

彼は、自分が確かに無能に違いない点はすでに覚っていたが、しかし他人から簡単にそうと決めつけられて涼しい顔をされるのは、到底耐えられることではなかった。(西村賢太「人もいない春」) bmsは停滞期となり、時給千円の生活からも抜けられぬとなると、途…

七、不能

駄目なときは、駄目の流れに流されるより他はない。その方が、浮かぶ瀬にも辿りつきやすいものだ。(西村賢太「一私小説書きの日乗」) 一年の後、彼は発狂十段を得た。その辺りから、彼の上達は止まり、bms慾は減退を始めた。往時の十段と皆伝の差はあまり…

脱毛記 (1)

待っている方が居るかは知らないが、思いの外忙しく、私小説風糞文章を記す時間が取れず小休止。代わりに別の事を書く。 或ることを契機に、髪の毛と眉毛と睫毛以外の毛を全て駆逐することに決めた。私は何事に対しても思い立つと極端なのである。其の心境に…

六、業苦

こんな際に、その存在を思えば――その存在さえあれば、他のことはすべてがどうでもよい、と達観できるまでにのめり込み、すがりつける対象となる何かがあれば、どれだけ救われることであろう。(西村賢太「蠕動で渉れ、汚泥の川を」) 彼はフリーターになった…

五、一日

大丈夫だ、まだ、大丈夫なはずだ――。​(西村賢太「羅針盤は壊れても」) 彼の一日は、便所掃除から始まる。クリーナーを半分に千切り、便座の隅々まで拭き取った後に紙片を捨てる。 モップ掃除と窓拭きを済ませ、新人の彼がか細い声で挨拶を終えると、水沢と…