あれからの日乗

脱毛記 (2)

前回に引き続き完全脱毛を目指す記録。

上半身二回目

二ヶ月振り。前に比べると体毛が減った分、前回ほどは痛くなかった。今回はあまり手を握ってくれなかった。

脇は最も痛いが、脇毛自体は雑魚で、一度打つ度に八割以上は抜けてゆく。

私の嫌いな肩毛と腹毛が半分ぐらいに減った。腕毛は以前毛抜きで抜いた分が不格好に生えてきているが、それ以外は弱々しい毛に変わった。もう二、三回打てば満足できそうな感じ。

下半身一回目

夏場に脛毛の生い茂ったまま短パンで歩いている男の毛を燃やしてやりたいと思う。

初のアレキサンドライトレーザーであった。ダイオードより痛くないと聞いていたが、全くそんなことはなかった。

感覚としては彫刻刀で足をザクザク刺されているイメージ。照射時間が上半身よりも長く、今までで一番辛かった。さらに照射範囲に含まれていなかったケツの穴までサービスで打ってくれて悶絶した。

人生で初めて他人に金玉を握られた。金玉を握られたい人は脱毛に行こう。私の初体験の相手は男だったが。

照射後一週間後ほどすると、毛根の死んだ毛がポップアップして、指で軽くつまむだけで抜けるようになる。これが脱毛の最も楽しい時期であり、私はこの期間のことを収穫祭と呼ぶ。

下半身は脱毛の効果が大きく、九割程度の毛がポップアップするため、毛を抜いているだけで一日過ごせてしまう。何と有意義な一日であろうか。

VIO一回目

ケツ毛を無毛にすることに迷いは無いが、下の毛を無毛にすべきかは悩んだ。が、どうせ数回打ったぐらいでは無毛にならないので全照射することにした。

竿と玉が対象外と云う表記を読み忘れており、追加課金して打つことになった。相場と大して変わらない料金になってしまったので、今後気を付けたい。

今回の相手は女の子だった。失礼の無いように前日に抜いて来ていたため、澄み切った心で臨むことができた。

「私も十二回照射してツルツルなんですよ~」なぞ、女の子と普段できない会話ができるのは悪い気もしない。私は、あなたは全国で最も男の竿と玉を握った女性ですね、などとセクハラ発言をせぬよう終始紳士に努めた。

ちなみに痛くて勃つなぞ考えている余裕は無い。これで勃つのはなかなかの変態である。

こちらも一週間ほど経つと抜け始める。竿毛と玉毛と云う、存在意義の無い毛の大部分が抜けたのは嬉しかった。

チン毛上部については一筋縄ではいかず、抜けずに残っている毛も多い。

髭三回目

一ヶ月半振り。前回剃毛が甘いと言われて金を取られたので、今回は首までしっかりと剃って行った。

前回よりも丁寧に打ってくれた感じあり、もみあげもデザインに合わせてしっかりと打ってくれた。私は無駄にもみあげが長いので、いずれはこの辺りのメンテが不要になってくれると嬉しい。

二回目よりも痛かったが、その分確かな効果を実感できそうなので頑張って耐えた。肌が火傷気味になったが、翌日には引いていた。

一週間後からスルスルと毛抜きで収穫できるようになった。今回は頬髭の効果が大きく、九割ほど抜けてツルツルになった。

脱毛後一週間経つと、朝剃った髭が夜になっても殆ど生えていない状態になった。とは言え髭は相当にしつこく、一ヶ月ほど経つとまた以前の状態に戻ってくるので、三回では全く足りない。今後も通い続ける。

痛さ参考

痛さについては体毛の濃さに依る、としか言いようがないが、参考までに、私の主観による部位別の痛さは、

V(チン) > 足 = 髭 > O(ケツ穴) > 腹 = 脇 > I(竿)、玉 > 腕 > その他  

である。足の毛は範囲が非常に広く、髭に次いで濃い毛であるため想像以上に痛い。

意外と大したこと無いのは竿と玉である。こんなところにレーザー当てて大丈夫かと不安になるのも当然だが、そもそも生えている毛の本数がそこまで多くないのであまり痛くない。ケツ穴は勿論痛いが、すぐに終わるので楽である。

次回に続く。