あれからの日乗

(1) 孤独のbms

序文

ぼちぼち十二月下旬の例のイベントが近付いてきた。或る人は諦観して普通の平日として過ごし、或る人は孤独を嘆く時期である。

例によって、旧来の私にとってもただの繁忙期の平日に過ぎぬ一日であったが、今回はそれなりに重要な儀式として位置付けている。

このような記事はネット上に幾らでもあるが、私独自の視点からこうした記事を書くことは一定の意味を持つと思う。

いったいにして、この手のエントリは再現性の低いものや、単なる広告目的の粗雑な記事が多いものであるが、ここでは過去の私が読んでも多少は実行に移す気になれるような、可能な限り再現性を持った方法を提示して行こうと思う。

本エントリ群の目的

音ゲーしか能の無い彼女居ない歴イコール年齢の廃人ぼっちコミュ障キモオタ人間が、一対一で女と食事に行く」ことを第一の目標とする。要するに私のことである。その先のことについては私の書ける範囲で書く。

別に本エントリの対象者を音ゲープレイヤーに限定する必要は全く無いのだが、当ウェブ日記の読者は恐らくそちらの方面に偏っているため、敢えてこのような方針で書いた方が、私の意図が伝わりやすいものと思う。

もちろん女に会ったところで最初から上手く行くわけはないのだが、何度も色々な女と会うところまで行ければ、自分の駄目な部分や女の考えていることが徐々に分かるようになってくる。その第一歩として、まずは女と一対一で会うことを目指せばよい。

孤独のbms

私は人生の何割かを犠牲にしてbmsに向き合い続けた頭のおかしい人間であることは疑いようもない。

ゲーセンでは誰とも関わらず、SNSもやらなかったが、何人かの人達の支えが無ければ、私は発狂皆伝を取れておらず、結句私は独りではなかったと思う。

過去の遺物たる旧日記の存在を覚えている方もおられるようで、さらには嬉しいことに私の遺志を継いでくれる方も現れたようであり、私の達し得なかった未来は彼らに託そうと思っている。

bmsがあれば私には何も要らなかった。bmsだけが私の全てだった。当時の私がbmsの新規クリアと彼女のどちらが欲しいかと問われたら、新規クリアであると即答したに違いない。

そもそも、私の人生において女は敵でしかなかったから、女と仲良くするなぞ考えられず、私を決して裏切らない二次元女さえ居れば事足りた。

女2

過去も十分に風化し、いざ社会に出てみると、考えを改める必要性を感じた。

世の中にはまともな女も居ると云うことを思い知ったのである。

おかしいのは瀬戸内海の端の一部の女と、或いは私自身だったと覚った。

そうして女と話しているうちに、私は女と仲良くなりたいと思った。三十年生きて初めての感覚だった。

結婚について

私の心の支えである西村賢太は、金で女体を買えば事足りるため、結婚は不要であると常々書いている。

私は風俗には一生行く積もりはなく、ガールズバーすら気持ち悪いと思っているので、この点は賢太とは相容れない部分である。

結婚したいという感覚は、恐らく若い人には理解できまい。ある程度歳を重ね、そう言えば厄とかいう頭のおかしい奴が昔変なことを書いていたなと思い出した頃にこのエントリ群を読み返すと、何か得る物があるかもしれない。

墓場

相手が誰でも良いのであれば、相手に興味が無かろうと我を押し殺して仲良くする振りをして、それで結婚したとすれば、それが人生の墓場なのだろうと思う。

稼ぐ意味

独身であれば、都心でも年収が五、六百万程度あれば不自由無く生きて行ける。それ以上稼ぐ意味は、と考え始めると、途端に虚しさを覚える。

結婚すると幾ら金があっても足りなくなるので、真面目に働くモチベーションが生まれる。それは単なる奴隷と言うのかも知れぬが。

理解者

私の場合、嘗ての女は敵でしかなかったため、人生の理解者たる女が一人ぐらいは欲しいのだろうと思う。

なお、このエントリ群の表題は、より一般向けにするために、「結婚」ではなく「彼女」という表現を採っている。しかし、対象が音ゲー廃人と云う時点で、一般向けにする気がないのは明白である。