あれからの日乗

脱毛記 (1)

待っている方が居るかは知らないが、思いの外忙しく、私小説風糞文章を記す時間が取れず小休止。代わりに別の事を書く。

或ることを契機に、髪の毛と眉毛と睫毛以外の毛を全て駆逐することに決めた。私は何事に対しても思い立つと極端なのである。其の心境に至った経緯はいずれ書くかもしれない。

ゴール

童顔なので毛深いことに対するメリットが何一つ無い。特に昔から髭が気持ち悪く、少しでも生えていると気分が悪くなる。大昔に全て毛抜きで抜いたことがあったが、手間が掛かる割にすぐに元通りである。

髭も肩毛も腹毛も腕毛も脛毛も脇毛もケツ毛も一本も要らない、この状態を本脱毛記のゴールとする。

家庭用はサブ機

昨年中古で2万弱でトリアを購めた。

冷やしても泣きそうな程痛く、顔中毛嚢炎だらけになる。さらに照射範囲が狭く自分で打つのは大変と良いことは全く無い。これ単体で脱毛は絶対に挫折すること請け合い。

ただ、クリニックに行った後に数本だけ生えてきた残党の処分といった用途としては便利なので持っていて損は無い。最初から大草原にこれ一本で立ち向かうのはほとんど無謀である。

中古については当たり外れがあるので自己責任である。私のトリアも最初からバッテリーがへたっているが、滅多に使わないので特に困っていない。

取り敢えず言えることは、家庭用脱毛器を買うよりもクリニックに通った方がコストパフォーマンスは遥かに高い。

分散照射のすすめ

髭に一発打つと次に髭に打つまでに一ヶ月以上掛かる。その間が待ち遠しくて辛くなってくるので、間に違うパーツの予約を入れて絶え間無く打ち続けると精神的に楽である。

クリニックへ通う

とっとと終わらせたいのでサロンの光脱毛ではなくクリニックのレーザー脱毛をメインにした。

予算は全部で十万~二十万程度。詳しくは書かないが、安くするコツは有名クリニックを一切使わないことである。

8月 髭一回目(ダイオード

以下では麻酔は一切使っていない。何とか耐えはしたが皮膚を抉られているのかと思った。冷やさずにトリア打つよりはマシかというレベル。痛すぎて三日ほどまともに髭を剃れなかった。

痛いだけで全然抜けないなと思うも、一週間後ぐらいからポロポロ抜け始める。

そのままツルツルになるのか思うもその後元に戻った。二回目が待ち遠しかった。

8月 上半身一回目(ダイオード

目隠しでお姉さん二人に背中の毛を剃ってもらえる。照射時に手を握ってくれたりとサービスが充実している。

しかし髭より弱い痛みが数十分続く苦行でありそれどころではなかった。

一週間程後ぐらいから良い感じに腕毛が抜け始めた。また生えてくるも前よりも腕毛の密度が下がり、毛も細くなった。肩毛は直前に毛抜きで抜いてしまったため元気に生えてきていた。

9月 髭二回目(ダイオード

今回は全く痛くなかった。前よりも多少は髭が減ったおかげか。よく比喩で使われる、輪ゴムで弾いた程度の痛さだった。翌日から普通に髭を剃れた。

こんなに痛くなくて効果あるのかと心配になったが、やはり一週間後からポロポロと抜け始める。

今回は鼻下の髭が一時ほぼ無くなるほど抜けた。そこからまた生えてきはじめたが、明らかに以前より少なく、脱毛前の三割程度の量になった。青髭に関してはほぼ解消された感じ。顎髭に関してはまだまだ多く、七割は生き残っている。

さらに明確に髭が生えるのが遅くなった。一日髭を剃らなくても無精髭にはならない程度。ただ私は僅かでも髭が生えていると気持ち悪さを覚えるので毎日剃っている。

私の最も嫌いな頬髭が大して減ってないので早く次を打ちたいと待ち遠しく思う。昔から苛立つと頬髭や顎髭を指で抜いてしまう癖があり、脱毛の効率を落としてしまっている。

次回に続く。