あれからの日乗

2020-10-22から1日間の記事一覧

六、業苦

こんな際に、その存在を思えば――その存在さえあれば、他のことはすべてがどうでもよい、と達観できるまでにのめり込み、すがりつける対象となる何かがあれば、どれだけ救われることであろう。(西村賢太「蠕動で渉れ、汚泥の川を」) 彼はフリーターになった…