あれからの日乗

脱毛記 (5) 鼻毛

鼻毛はどんなに顔立ちが良かろうと、見えていたら一発退場であり、相手に見せてはならない。その割に、メンテナンスを怠ると容易に見えてしまう伏兵が鼻毛である。

鼻毛はワックス脱毛が主流だが、ワックス脱毛したところで、一ヶ月後には元通りである。

一方で、鼻毛がレーザー脱毛可能なことはあまり知られていない。最近、堀江氏が鼻毛警察なる自警団の餌食となったが、全身脱毛していることで有名な堀江氏すら鼻毛のレーザー脱毛はしていないようである。

私は髪、眉毛、睫毛以外の毛は不要と考えており、毎週鼻毛を鼻毛カッターで処理するのも面倒なので、レーザー脱毛することに決めた。

鼻毛レーザー脱毛については、入り口1cm程度が照射範囲となっている。

なぜ鼻毛脱毛の人気が無いかというと、風邪を引きやすくなるといった免疫への影響を危惧する人が多いからであると思われる。やるならば自己責任である。

鼻毛の本体は毛よりも粘膜にある繊毛であり、目に見える鼻毛を処理したところで恐らく健康に影響は無い、というのが私の意見である。しかし、鼻水が垂れやすくなるといったデメリットはあると思うし、花粉症にも良くないかもしれない。その辺りもいずれは感想を書く。

今回は初の霊長類クリニックにて脱毛を行った。霊長類クリニックはネームバリューに物言わせかなり高いのだが、鼻毛脱毛自体行っているクリニックが少ない中で、鼻毛は六回二万五千円と安い部類に入る。

人気クリニックだけあって、人が矢鱈多かった。

営業がしつこいとの感想が多かったので、アンケートで鼻毛以外は他でやっているので興味が無いことを主張しておいたら、特に営業を受けることはなかった。

また、普通のクリニックでは初回のカウンセリング後に即施術だが、霊長類クリニックではカウンセリングと施術で枠が分かれており、間で一時間待たねばならなかった。外に出て良いと言われたのでラーメンを食した。

霊長類クリニックと言えば、悪名高きMスターを使うことで有名だが、鼻毛に対してはYAGレーザーを使用するようである。

鼻は髭ほど痛くないと言われたのだが、痛くて涙が出た。また、くしゃみが出そうになるのと、兎に角焦げ臭い。片鼻十ショット程度で終わるため耐えられたが、鼻下髭脱毛並みの辛さはあると感じた。

効果は照射直後から既に出ており、鼻毛の多くが消し飛んでいた。また、鼻下の入り口付近の毛も副次的に抜けるというおまけ付きなのも嬉しい。

一週間後辺りから髭同様に多くの鼻毛が抜け始めた。鼻毛カッターでここまで綺麗にするのは困難であり、暫くは人前で鼻毛を気にする必要はなさそうである。