データベーススペシャリストを取得した
技術的なことは本日記では触れない積もりであったが、せっかく取ったので書いておく。
令和二年度秋のデータベーススペシャリストに合格した。
所持資格
大学生の暇を持て余していた頃に応用情報技術者を取得済。高度情報については未取得。
動機
一時金、昇給、名刺に書ける資格が欲しいなど。俗物的だがこれが一番のモチベーションである。
最近は技術営業する機会が割とあり、ただの文系営業と思われないためにもそれなりの資格は揃えておく予定。
使った本
午前の問題集。ただし、DBには出題されない区分の午前IIの問題が大量に入っているため、かなり効率が悪い。ある程度の地力があるのであれば、これを買わずに普通にDBの過去問の午前Iと午前IIを解きまくった方が良い。
一冊目向け。午後Iが辛いレベルだとここから基礎固めを行う必要あり。
上の本と大体同じで午後問寄りの内容。これは別に無くても良かった。
必携。紙の本は単なるおまけであり、歴代の午後問の過去問全てに三好さんの詳細な解説が書かれたPDFのダウンロード特典が付いており、そちらが本体である。この本無しに午後問の勉強をするのは縛りプレイの域と言える。
対策期間
試験は十月で、本は七月には買っていたのだがずっとサボっていた。
本気を出したのは二週間前から。会社を無理矢理午後六時台に上がって終電近くまで会社の休憩室に籠もって勉強していた。
さらに使わなかった夏休みを使って直前は有給で埋めた。休みの日はシェアオフィスに籠もって十二時間学習していた。
過去問演習
過去問については五年分解いた。午後Iと午後IIは解く際に必ず時間を計る必要がある。
また、練習の段階では選択問題については全ての問題を解いた方が良い。午後IIに関しては、試験までに余裕が無い場合は問2だけ解いておくのが有効である。DBの試験は昔から形式が大きく変わっていないので、五年分と言わず十年分解いておくと確実に合格できると思う。
以下講評。ちなみに、どの試験もボーダーラインは100点満点中60点である。
午前I
95.20点。
過去問を五年ほど解いておくと知らない問題がかなり減る。
午前II
88.00点。
同上。高度情報の午前は消化試合と思えないと絶対に受からない。
午後I
75点。
午後IIの問題文を半分以下に短くしたのが午後Iである。そのため、午後IIを解くことが午後Iの最大の対策である。
初めて午後Iを解いたときはクソ長い問題文だと感じたが、午後IIに慣れると短く感じるようになる。
午後Iでは三問中二問を選択する必要がある。選択の方針としては、論理設計は絶対に選び、物理は解きやすそうな問題を選ぶ。今回は問3があまり見ないデータウェアハウスの問題だったのでスルーした。
午後II
65点。
午後IIは問1が物理設計、問2が論理設計である。論理設計は毎年似たような問題が出るため、受験者の大半は問2を選ぶ。
物理設計については格納長等からページ数を計算するお決まりのパターンだと問2より簡単な場合もあるが、平成31年度春期、平成29年度春期のような全く違う形式での出題もあり、これらの年に問1を選んだ人は恐らく爆死したと思う。
今回は問1がいつものパターンだったので、問1にするか迷ったが、私は問2を選ぶ積もりで直前に論理設計の対策ばかりしていたので問2を選んだ。
しかし、今回は問2の方が新傾向であり、論理設計なのにクエリ風の構文が出てくる複合形式であった。面食らったが、何とか食らいついて答えた。
ER図が全く上手く書けず、落ちたと思ったが、蓋を開けてみたらギリギリ合格できていた。
所見
午後IIは問題文が10ページにも及び、特に論理設計を選んだ場合は国語の勉強をさせられているような気分になる。
この資格を取ることにより、仕様書を読み解く能力と、ER図を書く能力は向上すると思うが、実務に活かしたいのであれば、物理設計もできるように各ベンダの試験を別途受けると良いと思う。いずれはOracle等の資格も取る予定である。
学習期間については、応用持ちでDBを多少触ったことがあるのであれば、余裕をもって二ヶ月あれば十分だと思う。趣味でサーバサイドのサービスを何かしら構築した経験があれば、実務経験も不要である。
私は応用を取ったのが十年近く前なので、初めは応用レベルから覚え直しだった。久々に大学受験の頃より勉強したなあという感じ。
午後I、午後IIともに途中退室は厳禁。解答を埋め終えた後も最後まで見直すこと。また、全く分からなかったとしても、必ず全ての解答欄を埋めておく。
また、どうでも良いことを言っておくと、データベーススペシャリストは「逃げ恥で星野源が持っていた資格」と言えば、女の子と話すときにも通じるので、豆知識として頭の片隅に入れておくとよい。
引きこもりが勝利する時代が到来した今こそ、大いに資格取得に打ち込んでおくべきであると思う。来期はネットワークスペシャリストを受ける予定である。今回は余裕を持って一月から対策を進めてゆきたい。