あれからの日乗

2020-10-07から1日間の記事一覧

二、生き辛さ

その墓前にいるうち、気持が吹っきれたようになり、「もういいや、最後の一踊りで」と呟いた。自業自得の積み重ねで、どうせこの先、人並みの社会生活なぞ送れるはずもないのである。(西村賢太「墓前生活」) 彼は一人で遊ぶのが好きな少年だった。往時テレビ…